院長コラム

開院16周年 感謝の気持ちをこめて・・・

こんにちは💓樋渡です👩‍⚕️

今日9月27日はクリニックの16歳のお誕生日です。
(わたしはこちらに来て4年半になります。)
榎園先生はクリニックオープン前は愛育病院で長く(平成2年から)不妊治療をされており、最近は20数年前に榎園先生の患者さんだった方の娘さん😳が治療に来てくださっています。
そして、16年前ぴかぴかのクリニックでいのちのはじまりを迎えた子たちはいまごろ高校生。青春を謳歌しているのでしょうね。

昨日のKYT news.every。見た方もいらっしゃるでしょうか。
(動画をハイライトに残しています、ぜひ♡)
当院を取材していただき、16歳のお誕生日の記念にもなりました。
採卵、顕微授精、移植の映像が私たちのクリニックで撮られたものでした。
採卵の方、移植の方、撮影にご協力いただきありがとうございました😊
たまごちゃんが映りました👏産まれる前にデビューでしたね💗
取材後、お2人とも結果が良く(採卵の方→良好胚凍結複数♡、移植の方→着床♡)嬉しすぎです✌️
10月12日木曜日の放送では、さらにクリニックがメインで映る予定です📝

さて。
『卒業メッセージ』
いつもたくさんのありがたいお言葉をありがとうございます。
卒業メッセージを見て当院を受診される方も多く、誰かの経験が誰かの背中を押しているんだなと嬉しく思っています😌
妊娠する方法、通院する期間、年齢、卒業までの道のり…ひとりひとり違いますが、それぞれの大切な想いを言葉にしてくださることに感謝です。
紙に埋め尽くされた文字にぎゅーぎゅーに詰まった想いを感じ、胸が熱くなります。

スタッフにお褒めの言葉をいただくことも多く、本当に嬉しく、皆で何度も読ませて頂いています。

先日は、他院で何年も苦労されて、当院で1回で上手くいった方の熱い想いが掲載されました。
とてもとても嬉しいですが、前のクリニックの先生がいろいろな治療をしてくださったからこそ、それも踏まえて治療法を検討することができました。
今までの経験が全て実を結んだこと、そのタイミングが当院であったこと、ご縁があったこと、ありがたく思っています。

今回、この投稿の画像で紹介する卒業メッセージは、過去一の長編😳を書いてくださった方です。
そして、移ろう季節のお地蔵さまの写真、コラージュ、ありがとうございます🤍

20代半ばとお若いのに、何度も何度も苦しい思いをされました。
おひとりめの不妊治療、妊娠期間(長い入院)、出産までの道のりも過酷でしたのに、おふたりめの治療では1年間で3回もあかちゃんがお空に還ってしまい、わたし自身も、見てられないほどでした。
でも。
素直でひたむきで、いつもいつでも、わたしたちを信じてくださいました。
夫婦お2人仲睦まじく、共にたくさん泣いてたくさん笑って互いを思い遣る姿、この2人は辛いことが多くても、なんて豊かに幸せに生きているのだろうと、羨ましいほどでした。

そんな日々を重ねて。
今回こそはしっかりとしがみついてくれている大切な大切なあかちゃんたち。
今度は、愛育病院の川俣院長にバトンを渡します🕊️よろしくお願いします🙇‍♀️

これまでも幸せ、これからも幸せ

榎園先生と、スタッフみんなと、これからも
多くの方の幸せのお手伝いができたら嬉しいです。
2023/9/27 インスタ投稿

『受精卵ワールド』 本山聖子さん著

こんにちは💓樋渡です👩‍⚕️

今日は本の紹介です📕

『受精卵ワールド』
本山聖子さん著

鹿児島の作家さんです💓
ある方にこの本の存在を教えていただきました。
前作の乳癌を患った女性たちの物語『おっぱいエール』も好きでしたが、今回は、不妊治療がテーマの小説です。

胚培養士さんが主人公で、患者さんに説明する緊張感や、卵子や受精卵に対峙する神聖な厳粛な気持ち、など、かなりリアルに培養士さんの心情が描かれています。
医学的なことも含め、かなり綿密な取材をされたんだなぁと頭が下がります。

そして、磨いても磨いても磨き尽くせない、いのちを扱う、いのちを産み出す、培養士という仕事に向き合う謙虚な姿勢。

うちの培養士さんたちを思い浮かべながら読み進めました。

本の中に、受精卵のことが『地球🌏』と表現されています。
美しく、丸い、深い銀色の、地球。

わたしは、受精卵のことを
きらきら輝くダイヤモンド💎✨とか、
夜空に煌めく星みたいだなぁ⭐️とか、
たくさん採れた卵たちが分割して、4日目の桑実胚で一回小さくなって、胚盤胞にぐんぐん大きくなる姿はさながら花火🎆がどんどん打ち上がってるみたい😍とか、
そんなふうに感じています。

それが、作家さんの手にかかると、
『地球🌏』
なんて素敵なんでしょう💓

自分が普段目にしているものが更に輝きを増したように感じました。

ストーリーも二転三転、30代の女性が仕事やジェンダーや家族や生い立ちや今後の人生に悩み、自分らしさを見つけていく、そんな面白いお話です。まさかの展開も!

不妊治療をされる方、特にART(体外受精)をされる方、わたしたち側の気持ちが少しわかると思います☺️オススメです💕

いま、培養士さんで回し読み中ですが、もうすぐ樋渡文庫にも置きますね。

本を読んで、誰かと感想を共有するのも楽しいです。愛育の読書好きの助産師さんと、本当ち面白かったねー🤩と言い合ったところでした。

そして話は変わり。
今日は、天使ちゃんをお迎えするお手伝いがありました。
何度経験しても辛くて寂しくて悲しいです。
でも尊い時間でもありました。

たくさん泣いて、泣いて、ないて。
そしてまた前を向いて。
お2人が頑張る限りはわたしも培養士さんたちも頑張ります。
(もう頑張らないという決めた時はその時はそれも応援したい。)
確かに宿ってくれた命が教えてくれた喜びもある。
きっと意味があったと信じています。

また、一緒に、とっておきの、『銀色の地球』をお迎えにいきましょうね。
2023/9/12 インスタ投稿

笑顔を届けたい

こんにちは💓樋渡です👩‍⚕️

少し間があきました。
夏はやっぱり忙しく、気がついたら9月になり、朝晩少しずつ涼しくなっています。

お盆明けの採卵ラッシュも少し落ち着いてきました。
最近の採卵は、個数が少ない方(1〜3個)が多く、ひとつひとつが貴重で緊張感が桁違いです。
少ないたまごでも、頑張って受精して、育とうと成長する姿を見ると、とても健気で可愛く思えます。
そして培養士さんのチカラに感謝です。
お腹に戻せたとき、患者さんがお腹を撫でて、いのちの始まりを祈り、『おかえり』と目を細める姿に胸を打たれます。

いま、妊娠初期の方々、ながーく治療続けてなかなか卒業まで至らない方たちが数名、今回は順調に進んでいて、
毎回診察のたびに『どうか🙏』と祈りながら、平静を装いながらエコーをしています。
あと一歩で卒業です。
3回流産、4回流産、5回流産と苦しんできた方々。卒業をただただ祈ってます。

そして、
愛育ではたくさんの嬉しい産声があがっています👶
人工授精でお手伝いした方達の帝王切開に入らせてもらいました。
知った顔(わたし🥰)を見て、リラックスしたり涙ぐんだりしてくれる姿を見ると、わたしも嬉しいです。
お産にまで携わらせてもらえることが嬉しいです。

5回流産した方のお産もありました。
離島の方で、不妊治療後は島の産婦人科で健診していましたので、里帰り出産で久しぶりに愛育で会えました。
『ここで産めたことが嬉しいです🥹』
と言ってもらえて、たくさんの辛い日々が少し報われた気がしました。
いまから何回か手術が必要な赤ちゃん。
でも、この子に会えたことが嬉しいと愛おしそうに抱きしめて、前を向く姿、ずっとずっと応援しています😌

移植準備中に自然妊娠された方が数名いらっしゃいます。
採卵を機に、卵巣が活性化?、なにかホルモンだったり、血流だったりが変わったり?、凍結胚があることでストレスから放たれたりするからなのでしょうか。
ひとのからだって不思議だよなぁと思う出来事です。
思ってもなかった妊娠はサプライズで思わぬプレゼント🎁をもらえた気持ちになります。

それから、
1人目の不妊治療を鹿児島大学時代にお手伝いした方。
2人目の治療で当院にきてくれました。
もともと多嚢胞卵巣症候群で排卵障害の方でしたが、出産後体重増加があり、内服薬では数種類最大限使用しても全く卵巣がびくともせず、排卵しません。
ダイエットしよう🎵と奮起し、ピルを使いながら(ホルモンを整えるため)、本当に数ヶ月で4キロ痩せて帰ってきました。
すると、フェマーラが反応し、排卵1回目で妊娠👏
ダイエットってすごい😳✨と再認識。
わたしを忘れず、追ってきてくれたことも嬉しかったですし、素直にダイエットを頑張ってくれたことも嬉しかったです🥰

転勤族の方など、遠方から、凍結胚をお迎えに来てくれる方も多くいらっしゃいます。
埼玉から。千葉から。熊本から。
飛行機✈️や新幹線🚄でお迎えに来てくれること、とても嬉しいです。
どうか無事に育ちますように🙏

久しぶりのため、まとまりのない文章になりました。
毎日こんなことを思いながらお仕事をしています。

2023年も後半戦です。
もっともっとたくさんの方に笑顔を届けられるようにがんばります😚

2023/9/6 インスタ投稿より

あさひと生きる 〜子宮頸がん手術を乗り越えて天使のママになったわたし〜

こんにちは🎐樋渡です👩‍⚕️

台風が心配です🌀

そんな今日ですが、朝は晴れて、朝陽のひかりが燦々と降り注いでいました✨
8月8日。
末広がりの、♾️(無限大)の縁起の良い今日。
『あさひと生きる 〜子宮頸がん手術を乗り越えて天使のママになったわたし〜』
柳佐知著
が、出版されました。

柳佐知さんは、元MBCアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして、司会や朗読をされています。
2019年に子宮頸がんで大学病院で[ロボット支援下広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)]という子宮の下半分(頸部)を大きく摘出する手術を受けられました。
そのときに最初に大学病院の外来で担当したのが愛育に就職する数ヶ月前のわたしです。
そのとき新婚で強くあかちゃんを欲しいと望んでいた佐知さんは、妊娠の可能性が残る手術に希望を託しました。

医師と患者という立場で出会いましたが、大学を辞めたあと、街でばったり再会し、友人としての関係が始まりました。

彼女の不妊治療。
採卵を何度もして、移植は6回目でようやく妊娠されています。
(当時遠方にお住まいで、当院での不妊治療ではなく、わたしは友人として支えておりました)

そして子宮頸部がない彼女は妊娠後すぐに大学に長期入院。
迫り来る流産を止める手術を何回も受けて。
あと10日ほどで産声を聴ける、という時期(妊娠20週)に、天使の娘さん、あさひちゃんを産みました。
ミモザの日(3月8日)でした。

癌の衝撃、希望の手術、長きにわたる不妊治療の日々、妊娠の喜び、そして涙のお産、そして、暗い暗い深い深い海の底から少しずつひかりを求めて、あさひちゃんとともにまた生きようとする姿。

スマホに書き綴った日記形式なので、等身大の女性の心の声、染み入ると思います。
そして、彼女の強さと愛に胸を打たれると思います。ぜひ本を読んでいただきたいです。

わたしも、[小百合先生]として、彼女の日記にちょこちょこ出てきます😌
そして、本の最後に6ページ、
『佐知さんとわたし』
『これから不妊治療をはじめる、ならびに頑張っている女性の皆さんへ』
という題材で2つの文章を寄稿させていただきました。

わたしにとっても大切な本。
わたしの患者さんたちにも手に取って頂き、何かを感じていただければと思っています。

苦悩や哀しみや辛さは人それぞれで決してひととは比べられない。
そして、外から見ただけではわからない苦しみや悲しみを隠して、何でもないように振る舞っている人たちがたくさんいる。
自分にとっては苦しい日々も誰かにとっては羨ましい日々。
あなたが生きている今日は、誰かが生きたかった今日かもしれない。

特に不妊治療を頑張るみなさんは、彼女からの壮大なエールを感じると思います。
自分だけじゃないんだって勇気づけられると思います。
そして、今、生きていること、に感謝したくなると思います。

わたしの患者さんで子宮頸がんの方もたくさんいました。
子宮頸がんは、早くワクチンがすすみ、近い未来にこの世界から頸がん自体無くなりますように。
ワクチンを打った方もそうでない方も検診を受けて、生きたい未来を望めますように。

そして。
流産を繰り返したり、死産となり、かたちある赤ちゃんとお別れをした天使ママの方もたくさんいます。
暗闇の中でもそっと手を繋いでくれる佐知さんの声が届きますように。

書店やAmazonなどでは購入できず、直接、ネットで注文をしていただくのみの貴重な本です。
クリニックの本のコーナーにサイン本(レディースクリニックあいいくと愛育病院に2冊本人のメッセージを書いていただきました)と注文書を置いておきますね。

彼女の強さと愛が、多くの方に届き、少しでも優しい世の中になるといいなと思っています。
2023/8/8 インスタ投稿より

卒業メッセージへの思い・・・

こんにちは🌻 樋渡です👩‍⚕️

先週も投稿されましたが、いつもいつも
卒業時にメッセージありがとうございます。
治療中の方たちのヒントやチカラになればと2021年7月から始めた試みでしたが、2年になり、メッセージを集めたアルバムがもうすぐ6冊目になります。わたしたちの宝物です。
(待合室で手に取ってくださっている方をお見かけします💓)

卒業メッセージを頂いた時がとても嬉しくて、
それを読む時がまた嬉しくて、
先日は、診療後に読みながら、涙が溢れて止まりませんでした😭

「ひとつひとつのできることは小さくても誰かのためになってるんだ」
打ちのめされることが多い毎日なので、そう認識できることは、強い強いモチベーションになります。

受付のバックヤードや、培養室の壁にも、
お褒めのメッセージがコピーして貼ってあり、スタッフの誰もが繰り返し読んでは、『よしっ💪』と奮い立たせてるんだな、と思います。

産婦人科のなかでは、やはり花形は『お産』です。
不妊治療は、その準備段階です。人生の中でも辛い思い出やトラウマかもしれないです。
ただ、わたしは、命が芽吹いた時🌱、確かに宿った時、その瞬間に携われることが喜びです。

最近は、
通院数ヶ月〜半年以内の、(わたしからすれば)あっという間の卒業の方が多くいます。
それでも、それぞれ、不妊クリニックに通うか迷った時、予約ボタンを押した時、クリニックの門を初めてくぐった時、ぱんぱんに膨らんだ不安と希望を抱えていたと思います。
『通院が短くてよかった』卒業の笑顔を見る時、安堵の気持ちでいっぱいになって見送ります。

一方で、今月は
反復着床不全や、不育症。年単位の治療をされていた方たちの卒業がかなり多く、嬉しいと寂しいが一気に押し寄せて、感情のコントロールが難しくなっています😅
でも、大きな大きな達成感。看護師さんと培養士さんと喜びを分かち合ってます。

『憧れの愛育病院』メッセージにそんな言葉がありました。同じ駐車場で、クリニックに向かう時、ちくりと複雑な気持ちで見上げる病院だったかも。でも、絶対そのうちお腹が大きくなってあっちに通うんだって思ってるって話してくださった方がいます。

我が子を抱く。
憧れの日に向かうため、いくつ越えなければいけない山⛰️があるかわからない。暗い暗いトンネルの中、向こうにかすかな光が見えた💡と思ったらまた見えなくなって。山を登ったと思ったら、また次の山が見えて。
そんな治療の中。わたし自身は、卒業生がプレゼントしてくれた大切な言葉『暗闇の足下を小さな光で照らしてくれるような存在🔦』であろうと、思っています。

言うまでもなく、クリニック卒業はひとつの通過点。妊娠、出産、育児。思い通りにならないことはまだまだ続きます。
心が折れそうになった時は、卒業の時の気持ちを思い出して欲しい。待ちに待って待ち焦がれて、いのちのはじまりを感謝したこと。おなかに手を当てて、ちいさな命を愛しいと感じたこと。わたしたちの想いが込められた赤ちゃんであることを思い出して欲しい。そう願っています。

『高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな』
25年くらい前、大学受験の時繰り返し繰り返し聞いていたミスチルの『終わりなき旅』の一節。わたしの人生のテーマソングになっています。
そして、いまも心に響きます。
ただ、不妊治療はわたしにとっては終わりなき旅ですが、皆さんにとっては『終わりある旅』です😌

長い人生のほんの数ヶ月から数年、でも人生を変える大切な時間。関われることを感謝しています。わたしたちを選んでくれたことを感謝しています。

多くの卒業生たちの想いが、今頑張っている方たちの希望の光となっていますように。頑張ろうとしている方たちの地図🗺️になっていますように。
2023/7/29 インスタ投稿より