院長コラム

ハロウィン

ハロウィン🎃が終わりましたね。
1日遅れましたが、うちのかわいいお地蔵さまたちをアップしておきます💓
日本の伝統と世界の融合みたいになってますね🤭 

【おやすみのこと】
最近、
『少し治療を休んでもいいですか😭』と相談されることが数回ありました。
妊活期間って、排卵期にソワソワして、夫に気を遣って、そのあとしばらく期待でソワソワして、そして、下がり始める体温にがっかりして、お手洗いで絶望して、涙が溢れる。
また気持ちを立て直して、クリニックに通って…
そんなときも子連れのママやお腹の大きい方が目に入っちゃう。
そんなことの繰り返しですね。
期間が長くなったり、治療のレベルがステップアップすると、その期待と落胆の落差は激しくなり、ゴールが見えなくて、ぐわんぐわんと短期間で揺れ続けるメンタルに疲れてしまいます。

おやすみしたい、でも早く欲しいから休みたくない。
そんな矛盾する気持ちが交錯します。

妊娠しても思うように進まなかったら、期待と喜びから一気に崖から落とされたような気持ちになり、しかも、次のチャレンジまで身体を整える時間が必要になり、手に入りそうだった未来がまた遠く離れていくようで、メンタルが削がれますよね。

それぞれの立場の辛さはその人のものだし、比較できることではないけど…
今の妊活の辛さ、『妊娠しない自分』だけにフォーカスせず、もっと俯瞰で高いところから、そして長い目で見て欲しいなって思ってます。
絶対にあなたのせいではないので。

産婦人科医として、多くの喜びと悲しみ、生死を経験してきた立場として思うのは、今のあなたの(自分にとって不満だったり辛かったりする)毎日は、別の誰かが欲しかった毎日かもしれないということです。
共に治療に向き合ってくれるパートナーがいること。妊娠を望める健康なからだがあること。いまある幸せ。

…とはいっても、『今あることに感謝しなさい』は理想論、キレイゴトでもありますよね。
辛いもんは辛い。
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妊活の辛い気持ちは、お友達や家族には話せないことも多いです。
『わかる〜』と言われてイラっとしたり、善意と思って言われるトンチンカンの励ましやアドバイスを受けたりもします。
夫やその両親からのプレッシャーもあるかもしれません。

みんなの話をゆっくり聞きたいと思いつつ、最近待ち時間が長過ぎてなかなかゆっくり話せないのですが…
可能な限りで対処したいと思っていますので(時間的に無理なときは無理と言います🙇‍♀️)わたしや、スタッフにお話くださいね。
妊活カウンセリングもあり、最近予約が増えています。
クリニックで一緒に診察を待っている方たちもみんなおんなじ同志ですよ。
クリニックに来ている、それだけでも既に充分努力しているし、えらいです❣️
『おやすみしてもいいですか?』答えは『もちろんOK』です。
おやすみしても、気持ちが整って、また戻って来てくれたら大丈夫。
少し先の未来へ向かうために、一緒に歩いていきましょう❤️

2022/11/1 インスタ投稿より