院長コラム

卒業エピソード

 

7月になりましたね🎋
猛暑から一転、雨の今週です☔︎

さて。
今日は卒業エピソードと、採卵のおはなしです。

採卵では、直径約2センチのぱんっぱんに膨らんだ卵胞という袋から、中の液体を優しく吸っていきます。
その液体(卵胞液)の中に、卵子✴︎⭐︎が見つかります🫧

水風船🎈の中に小さな小さなダイヤモンド💎が入っているイメージです💓

いくつかの卵子を採り集めていると、
大切な宝石💎💍を集めているような尊い気持ちになります。

すべての卵子はいのちのみなもと。
もちろん、すべてが赤ちゃんになれる卵子ではありませんが、(20代でも3-5個に1個だけくらいでしょうか)
このなかに運命のたまごがありますようにと祈りながら、緊張感を持って、採卵をしています。

採卵のとき、医師が吸った卵胞液に卵子がちゃんとあるかどうか、培養士さんが顕微鏡で確認します(検卵といいます)。
『ありました☺︎』と言われると、ホッとします😌
1個の卵胞ごとに、さして、吸って、検卵してもらって。卵胞内の洗浄を繰り返し、『ありました☺︎』を聞くまで卵子を探して…
卵胞がたくさん育つと採卵術に20-30分かかります。
宝石集めは地道な作業の繰り返しでもあります꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖

6月に卒業された27歳の患者さま。
子宮筋腫、卵管因子があり、タイミング治療、人工授精を経て体外受精にステップアップ(AMH1.39)されました。

採卵の最後に、採れた卵子を培養士さんがシャーレ🧫に集めた、モニター越しの映像がはっとするほどキレイで。
(2枚目の写真です、背景を画像編集してます)

並べた卵子が、まるで、夜空に浮かぶ星座のよう✨⭐︎✳︎

卵丘細胞という白いもやもやした部分に守られて、真ん中に卵子=卵細胞があります。
卵子は、星雲のなかに輝く一等星のように思えます⭐︎

この12個の卵子のなか、受精したのは10個、培養して胚盤胞凍結したのは5個。
1回目の移植で妊娠されました🙌
(3枚目は、たまごが5日間かけて成長していく姿です)

大きめの子宮筋腫のため、大変な移植だったけど、本当によかったです💓
優しい旦那様に守られて、どうか無事にお産を迎えられますように。

愛育病院の頼れる川俣院長先生にバトンタッチ🖐💕しました🙇‍♀️ 2022/7/5