院長コラム

七夕・・・短冊に書ききれない想い

こんにちは🎋 樋渡です👩‍⚕️

明日は七夕ですね💛
雨の七夕になっちゃうかな…☔️

先日、愛育病院のニューボーンフォト担当の助産師さんに、素敵な写真を撮っていただきました👏(@aiiku.newbornphoto)

わたしがお手伝いしたあかちゃんです。

わたしが採った卵子、培養士さんが受精させ、成長を見守り、わたしが子宮に戻した子です😭🥚🐣

クリニック卒業後、河野理事長にバトンを渡し、先日この世に元気に誕生してくれました🙌
そして、この手にこの胸に抱きとめることができました。

実は。ママは、愛育病院の助産師さんです。
(本人に同意を得てます🙆‍♀️💞)

どうしても体外受精をしないといけない原因があり。
わたしたちがお手伝いさせていただきました。

年齢も若いので、採卵して移植すればすぐ妊娠するかな、と思いましたが、
いろいろなことがあり、3回目の胚移植でようやく卒業となりました。

愛育スタッフであっても、不妊治療中は、仕事の休みに受診して、普通に待合室で待って、診察してお会計して。通常の患者さんと変わりません。
(常に数人のスタッフの不妊治療を担当させてもらってます)

3回目の移植の結果がわかる数日前、病棟でわたしの顔を見るなり大粒の涙をぽろぽろ流して、
『先生もう苦しい、治療を休みたい、頑張れない』と泣き崩れてきました。
『うんうん、そうだよね、休もうね』とヨシヨシしたことを思い出します。
何度も陰性を突きつけられ、限界だったのだと思います。
大切なひとを喜ばせてあげられない辛さはわたし自身の心も蝕みました。

愛育病院は患者さんとしてもそうですが、働く場所としても文句なく素敵な職場です💓
(人生で10ヶ所以上の病院で働いた経験から自信を持って断言🙋‍♀️)
その中でも助産師さんは、中心的存在で、毎日妊婦さんと赤ちゃんのお世話をし、出産をサポートする尊いお仕事です。
ただ、自分が喉から手が出るほど欲しいのに手に入れられない幸せを、浴びるほどに目にする毎日。
幸せに寄り添う毎日は、大好きな仕事だけど、きっと過酷だったと思います。
プロなので、仕事はしっかりこなして、笑顔でたくさんの産声を受け止めていました。
大好きな愛育病院だけど、羨ましくて苦しくて葛藤して…だったのではないかと想像します。

助産師さんではなくても、患者さんのなかには、保育士さん、教員、看護師さんなど、こどもに関わる仕事の方も大勢いらっしゃいます。
直接でなくても、職場の同僚が妊婦さんだったり(そして勤務交代などその犠牲になっていたり)、お友達がじゃんじゃん妊娠したり、芸能人がSNSで『報告があります』と妊娠を発表したり…
気づけば苦しんでるのは自分だけな気がして、どうしてわたしだけ?と、黒い感情が生まれてしまいますよね。
そんな自分も私たちの前では素直に出してください。受け止めます😌

七夕の願い🎋は、
わたしたちのクリニックを頼ってくれた方々が今より少しでも晴れやかに卒業できますように。
願わくば、あかちゃんを授かりますように。

🌻ひまわり🌻にちなんだ素敵な名前の可愛いあかちゃん。
この子の未来が、そして、わたしたちのクリニックで授かった子たち、愛育で産まれた子たちの未来が輝いているといいなと、
短冊に書ききれない想いをここに書きました😘

2023/7/6 インスタ投稿より