今夜は、中秋の名月🌕🎑ですね。
クリニックには、受付スタッフが書いてくれた、美しい書道作品が展示してあり、目に入るたびに背筋がシャンとします✨
そして、満月には1日早い昨日。
帰ろうとクリニックを出たら、東の空に大きな赤い月。
見惚れてしまいました🫶
今宵はどんな月が見られるのでしょう🥰
卒業エピソードの投稿、少し間があきましたが、
最近は治療期間の長い方、年単位で通院されてきた方たちの卒業が多く、喜びと安堵と涙の日々です。
短い治療期間で卒業していただくことが目標ですが、何度も壁にぶつかり、それでも諦めなかった方たちの物語も知っていただきたいな。なかなかうまくいかない方たちの希望になったらいいな。そんな思いで、何回かにわけてご紹介します。
現在43歳の患者さま。
1年半前に結婚17年!で、来院されました。
年齢と不妊期間を考え、人工授精2回の後ご夫婦の希望も強く体外受精へ。
AMH 1.82ng/ml
採卵(成熟卵7個)、1個初期胚、2個胚盤胞凍結。胚盤胞2個移植(4AAと4AA)し、妊娠しましたが、8週で成長ストップ😢
初期胚移植は着床せず。
その後再度採卵(成熟卵11個)、胚盤胞6個凍結。2個移植(5ABと4BB)し、妊娠しましたが、また8週で…😥
2回目の流産は絨毛検査を行い、染色体異常の流産でした。
染色体異常の流産は年齢と共に確率が上がってしまいます。
不育症検査では異常ありませんでした。
何度かご夫婦と話し合い、3個の胚盤胞をPGT-A(着床前胚異数性検査)に提出。2個は流産するか着床もしないと予想される胚、1個は成長が見込まれる移植可能な胚でした。
そして、満を持して4回目の移植(PGTA胚4BB)。今度は10週まで力強い心拍を刻み、無事愛育病院へ見送ることができました。
元気印のとてもとても明るい快活な患者さま。
それでも毎回診察のたびに少し震えていらっしゃいました。
スタッフみんなの想いのこもった赤ちゃん。無事に会えることを全力で祈っております。
保険適用になっておらず、助成金もないため高額な治療費のかかるPGT-A。それでも、流産の確率を大きく下げてくれる画期的な技術で、不育症の患者さまにとっては希望です。どうか、自治体で助成金制度が作られてほしい🙏そう願っています😌
2022/9/10 インスタ投稿より