院長コラム

鹿児島市長に突撃訪問

こんにちは🫧樋渡です👩‍⚕️

先日、榎園先生と鹿児島市役所へ行き、鹿児島市長にお会いしてきました🫡

鹿児島市では、今年4月から保険適用の全ての治療の半分(1年間上限5万円)が助成されるようになりました。
ありがたい!との喜びの声を耳にしています。
(当院では、鹿児島市にお住まいの患者さまは約7割です。)

市長へは、
『不妊治療の現場の医師から行政にお願いしたいこと』と題して、榎園先生の見守るなか、頑張ってプレゼンをしてきました💁‍♀️

わたしから訴えたかったことは、今回の助成金事業で若い方が治療に一歩踏み出し易くなったことへのお礼と、
保険適用外の治療が必要な方(着床前診断が必要な方や保険適用の移植回数を終えてしまった方)への助成金の拡充のお願いです。

市長からは、現在鹿児島県の助成金が鹿児島市民は使用できていない不平等さのお話がありました。市長から県にも掛け合ってくださっているそうです。

下鶴市長も、不妊治療を必要とする患者さまと同世代。こちらが驚くほど不妊治療の勉強をしておられ、わたしがお話ししたこともすぐ理解してくださいました。ありがたかったです🥹

現在、助成金は
鹿児島市の方→保険適用の自己負担額の半額(上限5万円)
鹿児島市以外の方→
・鹿児島県の助成金(先進医療の7割、上限10万)
・➕各自治体の助成金(制度は様々)
となっていて、やや複雑です💦

『少子化問題』は国の喫緊の課題。
ただ、わたしたちはそのために治療をするのではなく、患者さんたちも国のために子供を産むわけではありません。
患者さんたちは、自分自身の人生の充実のために、赤ちゃんを産みたいのだと思います。
そして、産まない人生だって尊いです。
(リプロダクティブ・ライツ=産む・産まない、いつ・何人子どもを持つかなど、生殖に関することを自分で決める権利で、そのために必要な情報やサービスを得られること)

その中で、わたしたちは赤ちゃんが欲しいと思っている方々にど

うにか授けたいと日々奮闘しています。
そんな方々が、経済的理由で諦めなくて済むように、今保険適用になったり、助成金があったり…、それがもっと広がって、ひいては、あかちゃんがたくさん産まれるといいなぁと思うのです。

今回、お忙しい中アポイントに応じて、一介の産婦人科医の声を聞いてくださった下鶴市長に感謝です。
そして、次は県知事…は難しいかなぁ🫣

制度に不満ばかり言ってしまいがちですが、現場の医師からも少しでも声を上げていきたいです🙋‍♀️

2023/6/20 インスタ投稿より

市長にお願いしたいこと