院長コラム

バレンタインデー

こんにちは🍫樋渡です👩‍⚕️
今日はバレンタインデーですね🤎
だんなさんにチョコレート用意しましたか?😉
クリニックでは、お料理上手な培養士チームが、たくさんのスイーツを作ってくれてきていて、スイーツバイキングのようでした✨🍰🍓

バレンタインデーの今日、午前中採卵して、ポリープの手術をして、胚移植をして、
午後から吉冨先生の帝王切開の助手をしていました。
帝王切開の患者さんは高校時代の同級生✨でした😳
20数年前JRでよく一緒になってお話していました😽 将来赤ちゃんの誕生に立ち会うなんて、ご縁だなぁ🥰と感慨深く、嬉しくなりました♡

さて。今日はお久しぶりの『卒業エピソード』を紹介させてください👩‍🎓
(患者さまには掲載許可を得ています😌)

現在35歳の患者さま。
初めてクリニックに受診されたのは4年前。
お付き合いも含めると5年ほどの不妊期間がありました。
初診時の精液検査で、精子が見当たらないという結果😞
提携の泌尿器科でも精密検査で同様の結果であり、『TESE』という手術を受けていただきました。精巣にわずかに精子を見つけることができ、貴重な精子を凍結。(精液中に精子がいなくても、工場🏭である精巣に見つかることがあります)
同時に、ご本人にも、当院の検査で甲状腺の病気が発覚し、専門施設で手術を受けることになりました。妊娠許可がおりるまで時間がかかり、ようやく採卵できたのは、初診から1年半後でした。
32歳、AMH 1.55と低めでしたが、ショート法で9個の成熟卵子を採卵。顕微授精を行い、9個受精し、初期胚1個と5日目胚盤胞6個を凍結できました。全てがグレードの良い、良好胚でした✨
そして、1回目の凍結胚移植(day5 4AA)で妊娠し、愛育病院で出産✨👦🏻
お子さんが1歳になるタイミングで、第二子を希望され、凍結保存していたたまごちゃんを移植(day5 4AA)し、妊娠😌。卒業され、愛育病院に受診となりました👏

無精子症、高度乏精子症の方は一定数いらっしゃいます。原因が不明で、治療が難しいことも多く、泌尿器科と連携しながら、私たちの(特に培養士さんの)技術の出番です🫡
軽症も含めると、来院されるご夫婦の約3、4割は、ご主人にも妊娠しにくい原因があると疑われます。
精液検査は気が進まない、というご主人も多いのですが、できたら、早いうちに受けていただきたいと考えています。

このご夫婦は、受精率、胚盤胞到達率、良好胚率が良くて採卵後は妊娠までスムーズでしたが、それまで約1年半、不安で押しつぶされそうだったと思います😭 ご夫婦それぞれの手術を乗り越えて、それでも、『この人とのあかちゃんが欲しい』という強い気持ちで、支え合って、進んできたんだろうと思います。
ご主人も手術を受けてくださってありがとうございます🙇‍♀️
本当によかったね🥹
心からのおめでとう🎉を贈りたいです。

ご家族のこれからを全力で応援しています📣

この仕事をしていると、ご夫婦のお互いを思いやる姿に胸打たれる場面も多く、時には羨ましいと思うことさえあります。
治療を頑張っておられるご夫婦が、今日は甘いスイーツを食べてにこにこで過ごせているといいな、と思います🥰

追伸
昨日大切な大切な患者さまが、命懸けの出産をされました。まだまだ落ち着きませんがどうか元気になりますように🙏

2023/2/14 インスタ投稿より